豊饒の女神
 ビスケットメーカー、ルフェーヴル・ユティルのカレンダー。 ルフェーヴル・ユティル社は、頭文字の LU
(リュ) という名前で現在もヨーロッパで親しまれています。
 麦の穂とケシの花を頭に飾る女性は農業や穀物、豊饒の女神ケレスです。 ケレス
(ローマ神話ではケレス、ギリシア神話ではデメテル) は、鎌を持って描かれますが、ミュシャは衣装に鎌を LU のロゴの 「U」 を思わせるデザインで描いています。 また「ムース川のビール」でも ミュシャは穀物の女神ケレスを描いています。 ケレスの名前は コーンフレーク や オートミール を指す シリアル食品の 「シリアル」 の語源で今に生きています。
 宣伝の力を理解していたルフェーヴル・ユティル社は多くの画家にポスターやパッケージデザインを依頼しました。 なかでもミュシャは人気があり何種類ものデザインが残っています。
 1994年にチェコでは70年ぶりのミュシャ展がプラハ城で開かれたとき、LUは展覧会のスポンサーになり、ミュシャがデザインしたビスケットのパッケージを復元し展覧会の記念品に配りました。

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※ 解説リンクを見るには、「カード・メニュー」 → 「カレンダー」 と進んで、 「LUのカレンダー」 からご覧ください。

1994年 プラハ城での
ミュシャ展 記念品

LUビスケットのラベル

ワシントン・
ナショナル・ギャラリー蔵

ケレス

ムース川のビール

LUのカレンダー  1896年 リトグラフ

ルフェーヴル・ユティル社のポスター