ポジェブラッドのイジー王

フス派のシンボル 「聖杯」

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聖杯を持つフス教徒を図柄にしたチェコスロヴァキアの切手
(1920年)

「聖杯」とは、最後の晩餐でイエスがパンをイエスの肉、ブドウ酒をイエスの血として祝福したことから、キリスト教会で最も大切な礼拝儀式、聖餐式のシンボルとしての杯。
 当時のカトリック教会では、神に救われるのは聖職者のみとして、平信徒にはパンのみで、ブドウ酒の聖餐は許されていなかった。フス教徒たちは、信徒も聖職者も平等であるべきと、パンとブドウ酒の両方による聖餐を主張したため「ウトラキスト
(両方からという意味のラテン語ウトラクエが語源)」とよばれ、穏健派フス教徒たちはキリストの最後の晩餐にちなむ聖杯を旗印にした。
 穏健派フス教徒はカトリック教会に対して、神の言葉による自由な説教、聖職者の道徳的生活などを要求していたが、もっともわかりやすい
(パンと)ブドウ酒による聖餐をあらわす聖杯をシンボルにした。
 1920年の切手でも1926年のヴルタヴァ川の野外劇
(第8回ソコル大会)でもミュシャはフス派信仰のシンボルに聖杯を描いている。

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聖杯をかかげて進むフス教徒
ヴルタヴァの野外劇のスケッチから (上下とも部分 1926年)
プラハ市立美術館所蔵